歯科医師になってあっという間に20年が過ぎた。

治療技術の向上こそが一番重要だと思い、
がむしゃらに研修会や講習会に参加していた時期があった。
そのころは、得た技術を患者さんに提供し満足してもらうことに
喜びを感じていた。
病気を治すにはこうするべきだと、
患者さんに技術の押しつけをしていたのかもしれない。
もちろん、新しい治療技術の習得は、今も怠らないようにしているし、
その提供は必要なことであろう。
しかし、今は、患者さんにとって何が一番必要か?を考えて
治療方法を提案するようになった。

歯科診療の主役は、歯科医師でも歯科医院でもなく、患者さんである。
患者さんそれぞれの要望や価値観に応じて、
私たち歯科スタッフは対応すべきであり、
治療の押しつけは行うべきではない。
患者さんの要求とかけ離れた治療を行えば、
それが成功したとしても満足は得られないであろう。

では、患者さんの要望や価値観をどう把握するのか?
このことがとても重要で、また簡単なことではない。
十分なコミュニケーションにより把握できるであろう。

歯科治療は、怖くて不安なものである。
診療室では、患者さんは緊張してなかなか思うことが言えない状況である。
歯科医師に対しては特にそうである。
そこで、少しでも不安や緊張を和らげ、
話を聴く雰囲気をつくれる女性スタッフの存在が重要となる。
そのようなスタッフの役割が患者さんにとって、
また私にとって何より心強い存在である。

(18年9月18日)

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歯科医師として思うこと 佐賀 歯科治療

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